写真コンテスト
第17回美しい農村環境写真コンテスト審査会・表彰式の開催

美しい農村環境写真コンテストは、県内の農村の緑豊かな自然景観や農村生活の様子など、「誰もが住んでみたいと思うような農村環境」をテーマに毎年実施しており、今年で第17回となりました。今回は49名の方から127作品の応募がありました。たくさんの応募をいただき心から厚くお礼申し上げます。



今回は、7月22日(金)に審査会を開催し、
最優秀賞(千葉県知事賞)他、各賞を決定いたしました。



また、8月16日(火)に千葉市中央区の”きぼーる”の上13階にあります千葉市ビジネスセンターの会議室において、銅賞以上の入賞者の方を対象に表彰式を執り行いました。

きぼーる表彰 鍔山氏(左から5番目)と受賞者の皆さま(前列)
鍔山氏(左から5番目)と受賞者の皆さま(前列)

きぼーる展示 きぼーる展示


第17回美しい農村環境写真コンテスト作品評

特別審査員:鍔山英次 氏(写真家)
(撮影者は敬称略)

(撮影場所:君津市  撮影者:春川 修夫)
楽しい稲刈り
  農の基本は稲作です。先人から営々として受け継がれてきた稲作文化は、日本人にとっては母と子のような関係として、しっかりと結び合っています。
そうした基本的な農の実像を、見事なフレーミングで、象徴的に描写した秀作。

(撮影場所:香取郡多古町  撮影者:亀谷 宏)
損傷屋根にもめげず
  東日本大震災は千葉県にも甚大な被害をもたらした。田畑の亀裂、液状化、家屋の損傷など列挙に暇がない。災害のあった屋根と希望を象徴する鯉のぼり。そうした背景を背負いながら、水が張られた水面では田植えの作業が始まっている。災害国・日本の宿命的な再生の表現が巧みである。

【千葉県農村振興技術連盟賞】
(撮影場所:南房総市千倉町大貫  撮影者:瀧口 和男)
麦わらトンボ
 麦わらで作られたトンボの模型が初秋の空を飛翔するイメージが撮らえられている。作った人と、鑑賞し写真として表現したお二人の意気投合した繋がりに、農文化的、農村芸術の一端に思いを馳せる作品となっている。外にどんな作品が展示されていたのでしょうか。

千葉県農地・水・環境保全向上対策協議会賞
(撮影場所:旭市  撮影者:嶋田 洋)
しょ たい けん
「初 体 験」
 稲刈りが終わった田んぼでたくさんの生き物に出会った少年たち。都会では体験できない自然の生態系に出会った。容器に入れられたカマキリなどの昆虫に関心を深める表情を的確に捉え、背景に深まる秋の気配を感ずる大空の描写が良い。

ちば水土里支援パートナー賞
(撮影場所:木更津市  撮影者:中島 高夫)
牧 草
 広い緑のフィールドに白い球のようなものが点在し、水平線の上空でも白雲が点在していて、牧歌的な光景がコントラストを描く。白い球には牧草が包み込まれている。牧畜時代の新しい景観として描写された秀作。

(撮影場所:香取市  撮影者:西宮 美知子)
早朝のイベント会場
  一見、騒然たる場面に見えるが、焼芋の広場が朝焼けの時間帯に撮らえられた光景である。人工的な景観とはいえ自然界の色彩と絡み、複雑な空気感に惑わされる写真です。この時間帯でなかったら、どんな光景になっていたのでしょうか。非日常的な世界を描写した作品。

水仙に誘われて (撮影場所:鋸南町  撮影者:小栗山 秀男)
 棚田状の段々畑に咲き誇る水仙。この冬は鋸南町の水仙は当たり年だったようだ。母子が連れ立って豊作の水仙に見入っているスナップ。画面全体の遠近感と、人物の配慮も巧みに纏められていて、全体の色調も水仙畑らしい気品が漂う作品。

仲良し (撮影場所:旭市  撮影者:村尾 良一)
 背後は刈り終わった水田。仲良し3人を引き立てるのに相応しい、単純で絶妙な色彩を選択している。明るい3人の表情は底抜けに明るく、コスモスを手にした笑顔が美しい。農村の景観に新たな風が吹き込まれているようだ。

活気な水田 (撮影場所:香取市仁良橘ふれあい公園  撮影者:下谷 一成)
 燦燦と降り濯ぐ太陽光、豊富な水を注ぐ近代的なバルブ。天高く翻る鯉のぼり。全てが出揃って、現代農村の活気に満ちた景観が隈なく揃えている中で、自然と文化が新しい農村の生活環境を創出するイメージを描写した労作。

流 霧 (撮影場所:八街市内  撮影者:川島 亥良)
 冷え込んだ畑。ボッチの影が長く尾を引く朝の一時。生き物のように一条の霧が地表を流れていく光景。限られた気象条件でしか出会えない現象を、狙い定めて捉えた傑作品。
若い後継者 (撮影場所:富津市相野谷  撮影者:菅原 譲太郎)
 若くて美しい後継者が、水田一帯を支配しているようなイメージを、見事に正面から描写していて、完成度が高い。緑に染まる中で、紅一点の 後継者 にインパクトがあり、印象的な秀作。


「小焼けの田圃」 (撮影場所:印西市瀬戸  撮 影 者:田村 雅彦)
 朝、夕のいずれでも紅色に染まるが、多分夕焼けの光景に違いない。田植えされたばかりの水田を幾何学的に撮っている。

はつ たい けん
「初 体 験」
(撮影場所:匝瑳市今泉   撮 影 者:熱田 安夫)
 稲刈りの初体験を捉えている。もっとローアングルで子どもの表情を狙ったら感動的な世界があるかも・・・

野の花寄せ植え風 (撮影場所:木更津市   撮 影 者:伊藤 洋子)
 水田の畦の一角だろうか。小空間に野生の草花が競い合って咲き出した関心事として、追跡するともっと華やかな世界が待っています。良い視点です。

山間の棚田 (撮影場所:鴨川市   撮 影 者:三浦 務)
 棚田の全貌が写し出され、稲刈りの作業を描き出している。彼方の谷間から昇る一条の煙にも関心を寄せているようだ。

あじさい咲く川辺 (撮影場所:多古町   撮 影 者:川嶋 かね)
 胸が空くような広がる空間で、繰り広げられる水辺の光景。栗山川を行き交う船、両岸のあじさいも見事な描写ですが、画面の構成が単調です。

霜の朝 (撮影場所:八街市大関   撮 影 者:牛込 金次)
 冷え込んだ大霜の朝。藁葺きの南京ボッチを包んで這うように、一条の霧が流れる幻想的な光景を巧みに撮っている。

無病息災 (撮影場所:四街道市    撮 影 者:金親 俊夫)
 豊作と無病息災を祈るお祭りのスナップ。赤ちゃんの顔に泥を塗って健やかな成長を祈るお祭りだけに、アップの表現の描写も如何ですか。

鯉に囲まれ (撮影場所:香取市山田    撮 影 者:西宮 明)
 鮮やかな色彩に囲まれた田植えの光景。水面に映える鯉のぼりは風の強弱で激しく変化するのも興味深い。

黒潮の里の花畑 (撮影場所:南房総市千倉町    撮 影 者:山口 正明)
 暖流の恩恵で、見事に咲き誇る冬季の路地花。画面の上方にもっと海を写し込んで、フレームしたら題名に近いでしょう。

桜と水車小屋 (撮影場所:南房総市岩井吉井    撮 影 者:丸山 豊)
 桜の咲く里に小川があり、水車が回っている。いつまでも残したい日本の農村の原風景である。作者の熱い思いが伝わる描写だ。

初めての田植 (撮影場所:長生郡一宮町    撮 影 者:池嶋 清)
 苗を手に早乙女として登場したが、どうやら植え方が分からない三人娘だった。周囲の爆笑が聞こえるようだ。

大蛇祭り (撮影場所:香取郡多古町牛尾    撮 影 者:越川 征雄)
 五穀豊穣、無病息災を祈る伝統的な秋祭りの大蛇担ぎは、今も続いている。練り歩き、疲れた表情が写し出されている。

夷隅の春 (撮影場所:夷隅郡大多喜町    撮 影 者:齋藤 光生)
 春爛漫の中を走る“いすみ鉄道”。農村風景と共存する生活空間を巧みに描写している。

ホタルの里 (撮影場所:成田市押畑    撮 影 者:越川 卓爾)
 ホタルがもっとも飛び交う環境を作りたいとしての描写。デジタルは暗い部分も十分に描写できるので、来年は再挑戦して下さい。三脚必要。
老いての頑張り (撮影場所:君津市貞元   撮 影 者:渡辺 忠純)
 収穫期にシルバー人材センターから老人達が派遣されてきたが、懸命の働きに胸を打たれたという。そんな描写が伝わってくる。